「古典」と軽視されるグランビルの法則ですが、かなり使えます。人によっては「グランビルの法則を覚えるだけで勝ち組」という人もいます。初心者であれば、ぜひとも覚えていただきたい指標です。ただし「これだけ覚えれば簡単に勝てる」というわけではありません。しかし「負けない投資家」になることはできます。やはりテクニカルをいくつか組み合わせないといけません。
上図は、グランビルの法則を完全に説明しやすくするために、まとめて書かれてものです。
上図のような形で一つの銘柄を頻繁に買ったり売ったりするわけではありません。
「移動平均線」を割ることなんて、よくあること。こんなことしてたら損ばかりしてしまう」という方もおられると思いますが、その場合、グランビルの法則をよく理解していないと思います。
・ポイント1
個々の法則には、それぞれ条件があります。
その条件をわかっていないと、ロスカット貧乏になります。
※基本的にはどの法則の売買も月足、週足でトレンドを把握して、トレードしないとダメ。週足、月足が横ばいの銘柄にいくら当てはめても仕方ないです。
・ポイント2
法則の1と4(買いの法則1、買いの法則4、売りの法則1、売りの法則4)は、難しいです。これらは、トレンドの調整期や反転期を狙った売買で、トレンドに逆らった売買です。
逆に法則の2と3(買いの法則2、買いの法則3、売りの法則2、売りの法則3)は、トレンドに従った順張りとなります。
チャートを見慣れていない初心者はとりあえず、法則の2と3をお薦めします。
・ポイント3
「移動平均線は何を使うべきか?」は、自分が使いやすいのを使えば良いと思います。
相場によって、機能しやすいしにくいがあるかもしれないですが、都度切り替えていっても仕方ないですし、未来はわからない。ざっくり指標なんで、ざっくり使えるもので良いと思います。
自分は単純25日移動平均線です。
以下に各法則の詳細説明をしています。勉強していただければと思います。
・買いの法則1
株が長期的に下落するか横ばいの状態から、上昇に転じ、株価が移動平均線を抜いたとき。
・買いの法則2
移動平均線が上向きのとき、株価が移動平均線を少し割り込むくらいに落ちてきたとき。
・買いの法則3
株価が足踏みしながらも、上昇中の移動平均線とクロスしないで、ふたたび上げ始めたとき。
・買いの法則4
移動平均線が株価の乖離が大きくなって、リバウンドを狙うとき。
・売りの法則1
移動平均線が長期的に上昇するか、横ばい状態ののちに下降、移動平均線を割ったところを狙う。
・売りの法則2
移動平均線が下降を示しているときに、株価が移動平均線を少し超えても、これ以上に下げずにふたたび下げ始めたとき。
・売りの法則3
株価が足踏みをしながらも、下降中の移動平均線とクロスするか、しないかのところ、ふたたび下げ始めたとき。
・売りの法則4
移動平均線が上昇しているときでも、株価が移動平均線を大きく上回り、移動平均線との乖離が大きくなって、株価に加熱感が出てきたと判断したとき。